第18回 ぞー!全身に廻った腐敗物質から悪臭が
加齢臭などの体臭の原因は汗をかく皮膚に問題があるためだというイメージがあります。
もちろん体臭は皮膚の問題によって起こりますが、皮膚以外の体内の問題も大いに関係しています。とくに見逃せないのが腸の汚れです。
前回も述べたように腸の汚れによって腸内で発生した腐敗物質は血流に乗って全身に廻ります。腐敗物質は肺へも送られ、そこで呼気にニオイが混じって口から外へ出ることで口臭となってしまいます。さらに、腐敗物質が皮膚表面に送られると、毛細血管から汗を出す汗腺へ入り込みますが、実は汗は血液から作られています。そのため、腐敗物質が混じった臭い汗が作られ、それが体外に排出されることで加齢臭となってしまうのです。
また、体内に張り巡らされたリンパの主な役目は免疫と排泄にあります。このうち排泄では、細胞からの老廃物の90%が静脈で運ばれ、残り10%の大きなゴミ(老廃物、細胞の死骸、細菌やウイルス、化学物質など)がリンパで運ばれます。血液に混じった腐敗物質もこのリンパによって排泄されますが、腐敗物資が多いとリンパ管が詰まってしまい、体内に滞留。代わりに口や皮膚から排泄されて加齢臭が強くなってしまうのです。
このように腸の汚れが生み出した腐敗物質の放つ各種の匂いが、ノネナールの匂いにくわえて加齢臭の隠れた原因となっていたのです。
ちなみに、加齢臭の元となるノネナールは「活性酸素」が皮膚の皮脂を酸化することによって作られますが、腸の汚れはこの活性酸素発生の主な原因にもなっています。
腸内の腐敗物質から大量の活性酸素が発生していて、活性酸素の異常発生の約90%は腸内だとさえいわれているのです。そして、腸内で発生した大量の活性酸素は腐敗物質に混じって血流に乗って全身に巡り、皮膚の毛細血管から皮膚表面へ到達。皮脂を酸化してノネナールに変えることで加齢臭が発生するのです。
ホントに困りましたね。いったいどうすれば加齢臭を改善することができるのでしょうか?
次回は加齢臭を防止してくれる炭のスーパーパワーについてご説明しましょう。