第12回 現代人の腸は汚れている
年をとるにつれてわたしたちの体から発生しはじめる「加齢臭」・・
それは現代の無臭社会においてもっとも嫌われているといわれる臭いです。そして、その臭いの元が「ノネナール」という物質。そのノネナールを皮膚の脂を酸化して作り出すのが加齢臭の隠れた犯人「活性酸素」です。でも、加齢臭の犯人は活性酸素だけではありません。実は加齢臭発生にはもう一人の隠れた犯人がいるのです。それが「腸の汚れ」です。
なんで腸が汚れると、加齢臭が発生するの?
そう聞いて、訳が分からないという方も多いでしょう。
以下にどうして「腸の汚れ」が加齢臭を発生させるのかをご説明しましょう。
「腸」は消化物を「ぜん動運動」という働きによって移動させながら栄養や水分を吸収するとともに、老廃物を便にして体外に排出する重要な役割を担っています。ところが、近年なぜか日本人の腸は汚れ始めていて、女性の50%が便秘を患っていると言われているのです。
 いったいなぜ日本人の腸は汚れ始めているのでしょうか?
腸が汚れる原因としては、加齢、食生活、水分不足、排便習慣、医薬品、病気、薬の副作用、下剤の乱用、不規則な生活習慣、睡眠不足、運動不足、ストレス、飲酒喫煙、食べ過ぎなどなど、驚くほどいろいろあります。睡眠不足、運動不足、飲酒喫煙、ストレス・・どれも忙しい現代人には思い当たるものばかりですが、こうしたさまざまな原因が日本人の腸を汚れさせ、ひいては加齢臭の原因になっているのです。
では、これらの原因がどうして腸を汚すのか。次回は腸の汚れが加齢臭を生み出すメカニズムについてご説明しましょう。